年金繰下げ支給の損得

母が今年で65歳になるので、
「年金を繰下げ支給するかどうか選択してください」
という案内が来ました。
繰り下げてもらった方が得なのか、
65歳から満額もらった方が得なのか、
悩ましいところですよね。
最終的な損得は結果論でしかいえませんが、
非常に大雑把に言えば、
長生きした場合は、繰下げ支給したほうが得なので
「自分は長生きする!」
という自身のある方は繰下げ支給した方がいいです。

それでは、何歳まで長生きしたら
繰下げ支給の方が得なのでしょうか?
結論からいうと、
繰下げる年数に応じて、
以下の年齢より長生きすれば
繰下げしないときよりも年金総額が多くなります。
 1年繰下げの場合 →77歳
 2年繰下げの場合 →78歳
 3年繰下げの場合 →79歳
 4年繰下げの場合 →80歳
 5年繰下げの場合 →81歳
数字をあげて説明します。
65歳から年額100万円の年金を受け取ると仮定して、
現在は、繰下げ支給すると年間8.4%年金額が増えますが
これらを元に年金累計額を計算すると
表のようになります。
(話を単純化するため金利は考慮していません。)
年金繰下げ支給試算
何年繰下げるかによって、
それぞれ黄色のところで、
通常支給と繰下げ支給とが逆転しています。
H21年時の65歳の平均余命
(平均寿命ではありません!)は、
 男性 84歳 女性 89歳
となっているので、
65歳になる方は5年間繰下げた方が
亡くなるまでの年金総額は多くなる可能性が高い
といえそうですね。

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