相続名義変更には時間がかかります。
群馬県桐生市の税理士 内田です。
本日は丸一日かけて金融機関巡りです。
事務所の業務として、
お客様の相続名義変更手続きの代行を行っております。
相続が発生した場合の名義変更手続きは、
お客様の代理として何度も金融機関とやり取りをして
必要な書類の確認・所定書類の取り寄せを行い、
お客様(相続人の方全員)から署名・実印を頂き金融機関へ出向きます。
取引銀行が1~2行ならそんなに手間でもありません。
しかし銀行、証券会社、信託銀行など複数の金融機関にまたがると
何の書類を何通そろえて、どの書類のどこに誰が署名すればいいのか、
といったことを相続人の方が単独で行うのは非常に手間とストレスがかかります。
しかも銀行に行ってみたら、「書類が不足しています。」と言われ、再度取り直しです。
「不動産の謄本は市役所でとればいいのですか?」とは過去に頂いた質問ですが、
確かに不動産の登記事項証明書、戸籍謄本(しかも故人の出生から死亡まで)、住民票除票など
普段ほとんど接することのない書類を、もれなく一回でそろえるのは至難の業です。
そういったお客様へのサービスとして
名義変更手続きの代行、お手伝いサービスをしています。
相続名義変更の手続きは、
金融機関に行ってからもまた時間がかかります。
事前に書類の準備を整えておいて、
担当の方にアポイントを入れておいても、
待たされます。まだ待ちます。待っています・・・
待っている間は仕事です。
MFクラウド会計で試算表のチェックをしています。
こういうときにクラウド会計は便利ですね。
待っている間に周りのお客さんが話しているのが聞こえて、
ずいぶん待たされる理由がわかりました。
ここは三菱UFJ信託銀行高崎支店ですが、
8月に大宮支店と統合されて支店がなくなるそうです。
そのため取り付け騒ぎ、ではないのですが、
支店が遠くなってしまう、
ということで口座の解約に見えている方が多いようです。
(↑↑支店統合のお知らせ)
桐生市にはすでに都市銀行が一つもありません。
群馬からまた一つ金融機関の支店がなくなるかと思うと
非常に残念です。
「これから名義変更のお客様で三菱UFJ信託銀行があったらどうしよう?」
とも思いましたが、
別に郵送で相続手続きセンターへ書類を送れば処理は可能です。
今回は、郵送処理をしてその返送を待っていると、
印鑑証明書の期限が過ぎてしまう可能性が高かったため、
あえて1日時間をとって各金融機関へ足を運ぶこととした次第です。
ちょうど銀行が閉まる15時頃までにすべての金融機関を回り終えました。
お客様に新たに印鑑証明をとっていただくこともなく
無事完了と相成りました。