複合機リースの見返りに顧客紹介
先日、コピー機を新たにリースで導入してくれれば
次の条件で顧問先を紹介してくれる、
という新手の営業がありました。
・リース条件は、6年間、月額39,800円→総額2,865,600円
(後でネットで調べたら、同機種のリース料相場は、
月額12,390円→総額892,080円だった。)
・リース期間内にお客様を最低3件紹介してくれる
・3件顧問契約できるまで紹介し続ける
・リース期間内に顧問契約0件なら、違約金として150万円支払う
(1件なら50万円、2件なら15万円)
上記をひとことでまとめると、
リース料名目の紹介料約200万円で
顧客を3件契約させる、というものです。
1件当り66万円の紹介料です。
この会社は、
相場のリース料のほか、200万円余計にもらうことになるので、
仮に顧問契約0件で、違約金150万円支払っても
損をしないどころか、
コピー機のリース契約+50万円が残る、
ということです。
一見、winwinな契約のようですが、
この会社のリスク負担はゼロ、
会計事務所のみリスクを負うことになります。
最初この話をきいたときは、
「やってみよう!」と思ったのですが、
コピー機のリース料相場を調べて
バカらしくなってキャンセルしました。
継続的なお客様が3件ついてくれれば
200万円の紹介料でも高くは無いともいえます。
しかし、先方のリスク負担がないとなると、
その最低保証の3件さえも怪しくなってくるし
ましてや先方に都合のいいことしかない話なので
よしんば3件顧問契約が結べたとしても、
先方はまた別の会計事務所を探してきて、
4件目は絶対にないな、と思いました。
結果的に私はのりませんでしたが、
それでも、よくこんなスキーム考えたなあ、
と感心しました。
ミソは、複合機のリース料相場が
消費者の情報としてあまり回ってこないので
幾らが複合機代で、幾らが紹介料にあたるのか分からないところですね。
単純に複合機の導入コストだけで済むのなら
のったんだけどなあ。
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ちょうど同じ営業を受けて、はたしてどういうものか検索してこちらのブログに辿り着きました。大変参考になりました。ありがとうございました。