未来会計経営改善事例 ①
《目次》
資材運送業
企業概要
・資材運搬業
・社員10名
・売上 約1億円
社長のお悩み
・今期の着地予想は▲9百万円、債務超過となる見込みだが、問題はないだろうか?
ちなみに2年後までには車両台数を大幅増強の予定。
・来期は売上50百万円増加の見込みだが、自社対応・外注どちらのほうがいいだろうか?
・今後、自社対応・外注、どちらに主軸を置くのが経営的に正しい判断なのだろうか?
・また、自社車両対応・外注対応それぞれで、経営的に、具体的にどのような改善や取り組みが出来るか?
対策
【今期決算についての対策】
赤字、債務超過だと銀行の評価は下がります。来期も赤字の場合2期連続赤字となり、銀行からの資金調達ができない可能性があります。
そのため、まずは赤字・債務超過となる今期決算より前に資金調達を行うようアドバイス。
決算では赤字・債務超過となりまが、減価償却のスピードが早く、来期以降は黒字体質となることがシミュレーションにより判明したため、借入金返済も問題なくできることをご説明しました。
これらをふまえて、社長とともに来期の短期利益計画および、5カ年の中期利益計画の策定の策定。
計画をもとにPDCAサイクルを回していくために、月次決算で予算と実績の確認を行っていきます。
さらに、銀行に対する決算説明として、来期の利益計画や課題を詳らかにお伝えすることを提案。
当期では赤字、債務超過となりますが、借入返済には全く支障がなく、来期以降で黒字体質となることを
銀行へご説明するようお手伝い。
【来期以降の経営課題について】
自社車両と外注とを分けて、部門別シミュレーションを行い、両者のバランスを検討(未来会計図表を使って説明)
自社車両売上と、外注売上のメリット・デメリットのご説明
外注売上だけでは経営は成り立たないため、自社車両売上による商品力やブランド力を高めることの必要性のご説明
売上至上主義ではなく、単価設定、受注する積み荷の内容、配送ルートの効率性、新規開拓のやり方、配車担当者の教育、車両別売上の確認、といったことを行うことを提案
上記を踏まえて、自社売上で築き上げる収益性や品質やブランド力のアップの必要性をお伝えして成長拡大していくためには外注売上も必要になること、そのバランスをチェックしていくことが必要であることをご説明。